発達障害とは、生まれつき脳機能の発達の凸凹(でこぼこ)が激しく、その子の周囲の環境や人間関係とのミスマッチから社会生活上の支障が生じる障害のことです。ここでは、発達障害のある子どもの特徴や接し方などについて分かりやすく説明します。
発達障害はその特性や表れる困りごとによって、大きく3つのタイプに分けられています。
忘れ物や遅刻などの不注意、じっとしていられなかったりなかなか集中できなかったりといった多動性・衝動性を主な特徴とする障害です。
対人関係の困難や興味・関心の限定、特定の行動を繰り返すなどの特徴があります。ASDはコミュニケーション能力や社会性に関連する脳機能の偏りを広く捉えており、よく耳にする「自閉症」や「アスペルガー症候群」の症状もASDに含まれるという考え方が一般的になってきています。
読み書きや聞く・話す、計算・推論することなどが著しく苦手な特徴があります。「学習障害」と呼ばれることが多いです。
遺伝などの要因が指摘されていますが、なぜ脳機能の発達に偏りが生じるのかについてははっきりとは分かっていません。ただし、親のしつけや愛情の注ぎ方は発達障害の発症とは関係ありません。また、本人のわがままでもないことを理解しましょう。
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発達障害の特性はさまざまであり、子どもの得意・不得意に応じた接し方をすることが重要です。以下で主な発達障害の特性に対する接し方の事例を紹介します。
発達障害の特性は、単体ではなく複数が重なっている場合も多くみられます。
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特性が重なるとサポートも難しくなる場合があります。支援機関や医療機関の専門家などに相談しながら対応方法を考えていきましょう。
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発達障害の特性がある子どもを見守り育てるなかで、さまざまな苦労があるかもしれません。
まずは、子どもが今できていることに目を向けて、褒める言葉がけを増やすのも一つです。子どもの特性や関わり方のコツを学ぶことによって、お互いがその子の得意・不得意に応じた接し方ができるようになることがあります。
子どものケアも大切ですが、保護者のケアも忘れてはいけません。つらくなったら休養をとったり、専門家に相談することも大切です。
【監修】井上 雅彦
鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座教授。応用行動分析学が専門。